フランスの空の上で
初めてフランスに立ったのは、大学生の頃。
右も左もわからなかったけれど、なぜか怖いものがなく、一人で行ったのです。
ドキドキとワクワクしかなかったあの頃。
全てがキラキラ見えました。
長距離のフライトは初めてで、
お食事が終わった後に少しキャビンを探検していたときのこと、
美人なクルーの方とお話する機会がありました。
なんでフランス語を話せるの?
と聞かれ、咄嗟に
エールフランスで働きたいからよ!
と張り切って答えました。
満足して、席に戻ると、暗い機内で誰かが肩を叩きます。
???
先ほどお話したクルーの方でした。
静かに、そっと、「ついてきて」の合図。
そのまま後に続くと、
見たことのない世界(ビジネスクラス)へ。
キョロキョロ、ソワソワしている私を連れ、そのまま真っ直ぐ進んでいきます。
たどり着いたのはなんと操縦席!
パイロットの方がお食事をしていました。
彼女はさらりと、
将来の私たちの仲間よ、
と紹介してくださいました。
あのときの感動は今でも忘れません。
そして、その時、私もこんな素敵な人になりたい、と思ったことも♡